「論理エンジンと入試問題」、小説問題についてです。
センター試験では、評論と並んで小説問題が出題されます。
小説こそ、人それぞれにいろいろな読み方があると思いがちです。
しかし、入試問題で問われるのは、「小説の中の一場面をどのように客観的に分析したか」という学問的能力の有無であり、あなたが作品をどう評価したかなどはいっさい聞かれないのです。
第一、出題されるのはエンターテイメント作品ではなく、決まって文学作品です。文学作品とは時代を超えて読み継がれるもの。
そのために、その時代がどんな時代で、そこでは人々がどんな暮らしをし、どのような価値観のもとに生きていたのか、後の時代の人間にも理解できるように描写されています。
そうした文学作品のほんの一場面を切り取ったものが、問題文です。
私たちが小説を読むときは、ふつう一ページ目から読みます。そして読み進むにつれて、書かれている言語の情報から、その時代がどんな時代で、登場人物がどんな性格で、いまなにが起こっているかわかるから、次の場面をスムーズに読むことができるのです。
ところが、入試問題は小説のほんの一部が切り取られているだけです。情報が何一つ与えられることなく、いきなりその場面を読み取らなければならないのです。
だから、普通に読んでいては設問に答えることはできません。文中から確実に根拠を探し、登場人物の心情を客観的に把握していく読み方でなくてはならないのです。
そのためには、一貫した方法論と、一定量の訓練を必要とします。
いくら小説が好きで、今までたくさんの本を読んでいたところで、必ずしも入試の小説問題が解けるようになるわけではないのです。
※論理エンジン公式サイトより
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